| 〜外来で私たちが行う治療方法は、理学療法、投薬、注射、装具療法、手術の5つです〜 |
| 理学療法 |
理学療法は温めたり、動きを良くしたりすることですが、最も重要なのは筋肉を鍛えることです。関節周囲の筋肉が弱くなってくると関節は不安定になってきます。関節がぐらぐらすると関節炎を起こしたり、痛みを生じます。これを防ぐのが大腿四頭筋筋力強化です。具体的な方法としては蹲居(スクワット)やSLR訓練(膝を伸ばしたまま下肢をあげる)などがあります。時間がかかりますが、もっとも本質的な治療方法であると考えられます。 |
| 投薬 |
投薬は消炎鎮痛剤の内服薬、湿布や塗り薬などの外用薬、そして座薬などです。消炎鎮痛剤は胃を荒らすことがありますが、注意しなければならないことは飲み薬でない座薬でも胃を悪くすることがあることです。胃が悪くなっても種類を変えれば大体何とかなりますし、たいてい胃の薬と一緒に処方します。 |
| 注射 |
注射は大きく分けて2種類です。1つは副腎皮質ホルモンで局所麻酔剤と一緒に注射します。効き目は強いのですが、あまり数多く注射すると軟骨をいためたり、骨をいためるので頻繁に使用することはありません。炎症の強いときに使います。2つめはヒアルロン酸ナトリウムです。これは軟骨を保護したり、関節の潤滑を良くしたりする目的で使われますが、痛みも良くなることが多くあります。ステロイドと違って骨や軟骨に悪影響が無いので良く使われます。 |
| 装具療法 |
装具療法の主なものは2つです。まず1つは足底板です。前述のように日本人はO脚の方が多いので、関節の内側が痛む患者様が殆どです。このような方では関節の外側は悪くなっていないことが多いので、体重の負担を外側に多く掛けるようにすると痛みが減ることがあります。具体的には足の裏につける靴の中敷きのような装具をつけます。その小具は外側の方が少々高くなっていますので、負担が外に移って楽になることが多いのです。装具の2つめはサポーターです。その中でも支柱のはいったサポーターを使います。これは膝が不安定で左右にぐらぐらする方に使用すると有効な場合があります。 |
| 手術 |
手術も主なものは2種類です。1つは脛骨高位骨切り術です。O脚で内側の軟骨が痛んでいて度と側の関節が比較的良好に保たれている場合に行われます。長所は手術後も正座ができること、短所は骨がつくまで約6週間松葉杖を突かなければならないことなどです。もう1つは人工関節です。擦り減ってしまった軟骨や骨を取り除き、金属(主にチタン)と高分子ポリエチレンでできた人工関節に入れ替えるわけです。長所は手術の翌日からでも歩けること、2週間もすれば松葉杖もはずれます。しかし歩いたり、椅子に座ったりすることはできますが、正座はできません。和式トイレも不自由でしょう。 |