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熟年者・膝[ひざ]の話
加齢による膝の痛みについて
 
老化によって起こる膝の痛みといえば変形性膝関節症です。 これは名前のとおり、膝の関節が変形してきて起こるものです。 加齢によって膝の軟骨は磨り減り、骨同士が擦り合わさったり、骨に棘が出てきて痛みの原因になります。
また軟骨の厚さが減るためと筋肉が弱くなるために関節に緩みが起こってぐらぐらする為に痛む場合もあります。
 
日本人の多くはO脚である為に内側の軟骨が擦り減ることが多く、内側が痛むことが殆どです。 動き始めに痛むことが多いのも変形性膝関節症の特徴です。
またお皿と大腿骨の関節が悪くなることもあります。 この場合には膝の前の部分、お皿の部分が痛みます。 階段を降りるときに痛みます。 これは広く言えば変形性膝関節症ですが、細かく言えば大腿膝蓋関節症といいます。
膝の構造
コッドマン体操1
膝は4つの骨からなっています。大腿骨(ももの骨)、膝蓋骨(お皿)、脛骨,腓骨(すねの骨)です。しかし他の関節に比べて骨同士のかみ合わせは浅く、靭帯や半月板などで安定性が得られています。

 
正常な膝のレントゲン写真
 
     
変形性膝関節症のレントゲン写真
 
     
人工関節のレントゲン写真
 
治療方法
 
〜外来で私たちが行う治療方法は、理学療法、投薬、注射、装具療法、手術の5つです〜
理学療法 理学療法は温めたり、動きを良くしたりすることですが、最も重要なのは筋肉を鍛えることです。関節周囲の筋肉が弱くなってくると関節は不安定になってきます。関節がぐらぐらすると関節炎を起こしたり、痛みを生じます。これを防ぐのが大腿四頭筋筋力強化です。具体的な方法としては蹲居(スクワット)やSLR訓練(膝を伸ばしたまま下肢をあげる)などがあります。時間がかかりますが、もっとも本質的な治療方法であると考えられます。
投薬 投薬は消炎鎮痛剤の内服薬、湿布や塗り薬などの外用薬、そして座薬などです。消炎鎮痛剤は胃を荒らすことがありますが、注意しなければならないことは飲み薬でない座薬でも胃を悪くすることがあることです。胃が悪くなっても種類を変えれば大体何とかなりますし、たいてい胃の薬と一緒に処方します。
注射 注射は大きく分けて2種類です。1つは副腎皮質ホルモンで局所麻酔剤と一緒に注射します。効き目は強いのですが、あまり数多く注射すると軟骨をいためたり、骨をいためるので頻繁に使用することはありません。炎症の強いときに使います。2つめはヒアルロン酸ナトリウムです。これは軟骨を保護したり、関節の潤滑を良くしたりする目的で使われますが、痛みも良くなることが多くあります。ステロイドと違って骨や軟骨に悪影響が無いので良く使われます。
装具療法 装具療法の主なものは2つです。まず1つは足底板です。前述のように日本人はO脚の方が多いので、関節の内側が痛む患者様が殆どです。このような方では関節の外側は悪くなっていないことが多いので、体重の負担を外側に多く掛けるようにすると痛みが減ることがあります。具体的には足の裏につける靴の中敷きのような装具をつけます。その小具は外側の方が少々高くなっていますので、負担が外に移って楽になることが多いのです。装具の2つめはサポーターです。その中でも支柱のはいったサポーターを使います。これは膝が不安定で左右にぐらぐらする方に使用すると有効な場合があります。
手術 手術も主なものは2種類です。1つは脛骨高位骨切り術です。O脚で内側の軟骨が痛んでいて度と側の関節が比較的良好に保たれている場合に行われます。長所は手術後も正座ができること、短所は骨がつくまで約6週間松葉杖を突かなければならないことなどです。もう1つは人工関節です。擦り減ってしまった軟骨や骨を取り除き、金属(主にチタン)と高分子ポリエチレンでできた人工関節に入れ替えるわけです。長所は手術の翌日からでも歩けること、2週間もすれば松葉杖もはずれます。しかし歩いたり、椅子に座ったりすることはできますが、正座はできません。和式トイレも不自由でしょう。
※参考資料 −脚の筋肉−
 
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財団法人日本医療機能評価機構岩井整形外科内科病院は、平成9年に日本医療機能評価機構の審査を受審し、平成10年3月9日認定されました。日本では約9000病院の内51番目で、東京では約700病院の内7番目です。Ver4.0は平成16年4月19日に認定され、平成20年2月にVer.5の更新審査を受け、同年6月16日に認定されました。
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