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肘の痛み

肘の痛みですが、家庭の主婦・ゴルフやテニスを頑張ってやっている方、このような方で肘が痛む場合は上腕骨内側上顆炎を考えます。上腕骨内側上顆炎というのは難しい名前ですが、テニス肘とも言われています。しかし実際にテニスで起こるのは少数で、多くは日常生活で起こります。

症状は肘の外側が痛みます。手のひらを下にして物を持つと痛み、手のひらを上にして持つと痛みません。この病気は肘の外側に付いている手首を甲の側に反らす筋肉の慢性的な疲労が原因です。

治療方法としてはその筋肉のストレッチが有効です。椅子に腰掛けて肘を伸ばし、手の甲を椅子のシートにゆっくりと20秒位かけて押しつけることを10回位行うのです。またこの筋肉を鍛えるのも効果があります。1kg位の重りを持って手の甲を上に反らすのです。それでも効かないときは注射をします。また、手術を行うこともあります。同じゴルフでも利き腕側や野球の投球では、肘の内側が痛みます。これは上腕骨内側上顆炎や上腕骨内果炎です。ストレッチ、注射、手術などを行います。またフォームの矯正も有効です。

親指などの付け根の痛み

親指の手の平側の付け根が痛む。時によっては、曲げたり伸ばしたりが、できなくなったり、ひっかかる。これは通称バネ指です。

親指ばかりでなく、他の指にもおこります。バネ指の原因は腱髄炎です。指を曲げる腱は腱鞘というトンネルを通っていますが、その腱と腱髄が腫れて起こるものです。これも注射と手術が有効です。腱髄炎自体は使い過ぎが原因ですので手を休めることも重要です。また、たくさんの指にバネ指がおこるときには慢性関節リウマチの可能性があります。

手首の痛み

同じ腱髄炎でも手首の部分が痛んで、母指から手全体を握って小指の方に手首を曲げると痛む。このような場合はドゥケルバン病あるいは次のCM関節症といえるでしょう。ドゥケルバン病は親指をそらす筋の腱鞘炎が原因です。これも腱髄炎ですので、注射と手術が有効です。また手を使い過ぎないことも大切です。

40過ぎの女性で手首から少し先の部分が痛む。それも手をよく使った後が痛む。このような場合はCM関節症の可能性が強いのです。この関節は馬の骨のような形をしていて、様々な方向に動く。この動きが過ぎるということが曲者で、ひいては不安定性から高度な変形を起こして痛みの原因になるわけです。

この治療には親指を反らせた位置で固定する装具を使います。それから炎症をとる注射もします。それでもだめなら手術です。手術の方法には色々ありますが、親指の骨を切ってその方向を少し変える手術が良いと思います。骨を切るなどというと、とても痛そうに思われるかもしれませんが、外来手術でできる程度の簡単な手術ですから心配いりません。

手の平のシビレ

手のひらが痛んで痺れる。特に朝がつらい。そして手首のところをたたくと指先に響く。放って置いたら手のひらの親指側のふくらみがなくなってしまった。この場合は手根管症候群の可能性が高いと思います。手には3本の神経が来ていますが、その内の正中神経が手首のところで締め付けられて起こる病気です。これも中年の女性に多い疾患です。夜間寝る時に手首を固定する装具を着けたり、手首の神経が通っている管に注射をしたりします。しかし最終的にはこれも手術です。

この疾患で手術を受ける場合には、日赤赤十字センターか私共の病院が宜しいと思います。従来この手術は手のひらを4~5cm切って行われてきました。しかし数年前から内視鏡的に行われるようになって来たのです。その方法ですと手首に1cm位の傷ができるだけで手術できてしまいます。入院も必要ありませんし、水仕事も楽です。海外でも国内でも非常に高く評価されている手術方法です。

薬指・小指のシビレ

手の痺れは小指の方に起こることもあります。それも平の側だけでなく、甲の側にも起こります。放置していると小指と薬指が曲がって伸びなくなってきます。また手の甲の骨の間が窪んできます。

これは尺骨神経麻痺です。若いころに肘を骨折して外側に曲がってしまった。このような方に多いのですが、肘関節の老化で起こることもあります。やはり治療は手術です。少し骨を削りますが、血もほとんどでない手術です。またこの病気の初期には痺れや指の変形などはなくて肘の内側が痛むこともあります。

手指の変形

中高年の女性で爪に一番近い関節が腫れて痛むことがあります。親指以外のすべての指に起こり、1年程度すると少し曲がった状態で固まります。これはへバーデン結節と言われるものです。

残念ですが、治療方法であまり良いものはありませんが、塗り薬、注射などが効くようです。小指と薬指が変形してくる場合はまず尺骨神経麻痺を疑いますが、同じ変形でも手のひらの表面のすじが固くなって曲がってくる場合があります。これはデュプイトラン拘縮と言われるものです。

黒人、黄色人種、白人の順で多くなります。旧ソ連では手術をしない方法も行われていたようですが、これも原則的には手術です。しかし、この手術は必ず手の外科の専門医にやってもらってください。難しい手術です。

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