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治療・手術について

MED:腰椎椎間板ヘルニアの内視鏡手術(内視鏡下椎間板摘出術)

更新日:2011.12.10   

内視鏡手術をご心配されている患者様へ

当病院で行っている内視鏡による腰椎椎間板ヘルニア手術は20~30分程度で、2000例以上行っておりますが、全例に於いて、輸血した例はなく、患者様がお亡くなりになったこともありません。 先般、某病院での事故は、内視鏡による手術(腹腔鏡を用いてのもの)で、出血による事故でした。手術時間も10時間以上かかり、当病院での内視鏡による手術(MED)とは全く術式が異なるものです。 また、「背骨の手術を受けると車いすになる。」というような風評をお聞きになったこと があるかもしれません。 当院の2000例を超える患者さんのなかで、車いすになった方は一人もいません。

平成22年1月現在、初診から手術まで3週間以内にほとんどの方が手術を受けられます。

MED(内視鏡下椎間板摘出術)とは

MED(MicroEndoscopic Discectomy 内視鏡下椎間板摘出術)は、内視鏡を用いた腰椎椎間板ヘルニアの手術方法です。これは1995年にアメリカで開発された手術方法です。

症例数の増加に伴い、医師の手技能力が向上し、当初の平均手術時間は50分程度でしたが、平成23年9月分現在、平均手術時間は20~30分程度です。学会で報告されている他の医療機関でのMEDの手術時間は60分程度です。(当院での手術手技のレベルの参考にして下さい。)当院ではMEDの手術に関し、全て映像での記録を行っております。※挿入された内視鏡内の映像です。

MED(内視鏡下椎間板摘出術)の特徴

手術時間が20~30分程度で、出血はほとんどありません。
また傷口は18mmです。
手術を行った患者様で輸血を行った方や亡くなられた方はいらっしゃいません。
入院期間は原則1週間で、早期に社会復帰できます。 症例によっては、ナビゲーションシステムを併用して、腰部脊柱管狭窄症の手術にも対応できます。 術後の安静度はほぼ同じです。 当院ではMEDを行う際、手術をビデオで記録しています。

MED(内視鏡下椎間板摘出術)のメリット

患者様にとっては、侵襲が少ないということが最大の利点です。
侵襲が少ないということは、傷痕が目立たないだけではありません。
術後の痛みが軽く、回復も早く、感染の危険性が小さく、呼吸器系の合併症も少なくなります。
MED法では背骨に付いている筋肉を剥がすことが最少で済みます。
そのために脊柱の安定性を損なうことが非常に少なくなります。 そこで手術後の痛みは軽く、退院も早く、日常生活や仕事への復帰が早期に行えるのです。
一方、外側ヘルニアという状態があります。この外側ヘルニアは頻度は少なく、医師の十分な知識と良いMRIが無いと診断が困難なことがあります。特徴は非常に痛みが強いことで、通常の脊柱管内のヘルニアが無いか小さい場合などで考慮すべき病態です。この外側ヘルニアでは、圧倒的に内視鏡手術が有効です。この手術は神経を見つけることが難しい場合がありますので、当院ではナビゲーションシステムを用いて適切に行っています。

MED(内視鏡下椎間板摘出術)のデメリット

モニター画面を見ながら器具を操作するので、高度の技術を要します。 従来2つ以上の部分に病変があるような場合や再手術にはあまり適切では無いと言われてきました。 しかし当院では2ヶ所以上の病変や再手術にも問題なく行っております。

MED(内視鏡下椎間板摘出術)の一般的予定

手術前日 入院
 
術前の準備をします
※飲食夕食まで摂取可能
※飲水は夜9時迄可能です
※糖尿病など合併症のある方は術前に数日間入院していただく場合もございます。
※レントゲンやMRIにより詳細な情報が得られない場合は、脊髄造影検査目的の入院を数日間していただく場合がございます。
手術当日 注射・点滴等事前準備をします
ストレッチャーで手術室へ移動
 
手術
 
病室へ戻ります
※飲食・飲水はお腹が動くまで不可
術後 1日 飲食できます
ベッドから起き上がれます
2日 病棟内歩行をすることができます
4日 ~ 7日 退院
1週 ~ 2週 事務作業、家事:可

※上記は一般的な予定であり、個人差があります。

PLDD(レーザー治療)とMED法と従来法の比較

  PLDD
(レーザー)
MED 従来法
皮膚切開 無し 短(16㎜)
筋肉剥離 無し
手術時間 15分程度 20~30分程度
(当初 50分程度)
50分程度
入院期間 2日 1週間 3週間程度
職場復帰 超早期 早期 中~長期
神経の癒着 無し 軽度 軽~中程度
有効率 60~70% 90%以上 90%以上

MED(内視鏡下椎間板摘出術)の手術時間は、症例数増加に伴い、医師の手技能力が向上しています。 当初50分程度でしたが、平成23年10月分現在、平均手術時間は20~30分程度です。

従来法とMED法の筋肉剥離の範囲

MED図 MED図
従来の筋肉剥離部分 MEDの筋肉剥離部分
※黄色の部分が従来法とMED法の筋肉剥離の範囲を示しています。

MED(内視鏡下椎間板摘出術)手術の流れ

(写真1)は手術中の写真です。
手術の流れは下記のようになります。
 
 全身麻酔をします。
   ↓
 手術台にうつ伏せになります。
   ↓
 背部を小切開して内視鏡と外筒管を挿入します。
   ↓
 内視鏡の映像を見ながら髄核を摘出します。
   ↓
 外筒管などを取り外し、手術は終了です。
MED手術写真1
  (写真1)
MED手術写真2 MED手術写真3
(写真2) (写真3)
 
(写真2)は、体の側方からX線透視(写真3)しながら内視鏡を挿入する下穴をあけているところです。
この後はダイレーターという穴を大きくする器具を使って、直径18mm程まで穴を広げます。
MED手術写真4 MED手術写真5
(写真4) (写真5)
 
(写真4)は、内視鏡を付けた外筒管を挿入し、(写真5)の器具を使って髄核を取り除いているところです。
 
MED手術写真6 MED手術写真7
(写真6) (写真7)
 
(写真6)のように、モニター(写真7)を見ながら手術は行なわれます。
 
 モニターを見ながら髄核を摘出します。
   ↓
 外筒管などを取り外します。
   ↓
 (写真8)は内視鏡を抜いた直後のものです。
 傷口の直径は18mm程です。
MED手術写真8
  (写真8)
 
MEDヘルニア写真1 MEDヘルニア写真2
   
※写真につきましては患者様のご承諾を頂き掲載しております。
 
当院にて関東労災病院整形外科部長の夏山元伸先生が手術することがあります。
 

腰椎椎間板ヘルニアの再発は?

腰椎椎間板ヘルニアの再発に関しては、同一椎間での再手術は最初の2年間に約70%が起こっており、その割合は3%程度であると日本整形外科学会の腰椎椎間板ヘルニアのガイドラインに記載されています。
当院では現在までに2000例以上の腰椎椎間板ヘルニア手術を行っていますが、その結果では2%以下です。

患者様の声

こちらのページに、手術を受けられた患者様の声をリンクしております。
「患者様の声」

当院のMED(内視鏡下椎間板摘出術)NEW!!

平成21、22年度DPCデータ(※1)では、当院のMED(内視鏡下椎間板摘出術)の手術件数は日本一、在院日数の短さもトップクラスです 。平成20年は337件、平成21年は417件、平成22年は473件の手術を行っており、年々手術件数が増加しています。MEDの手術件数は平成23年10月時点では2500件を超えております。

(※1)DPCとは、厚生労働省が定めた診断群分類点数をもとに医療費を計算する新しい「定額払い」の会計方式です。(従来は診療行為ごとに計算する「出来高払い」)。 主に全国の大学病院や公的病院など、大規模な病院に導入されおります。 全国の大規模な病院でも腰椎椎間板ヘルニアの内視鏡手術を行っている病院は少なく、その中でも当院が日本一の手術件数です。 また、腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡下椎弓切除術でも日本一の手術件数です。

【参考】 
厚生労働省 平成22年度DPCデータ(参考資料2 疾患別・手術別集計 MDC07-2)NEW!!
厚生労働省 平成21年度DPCデータ(参考資料2 疾患別手術別集計 施設別 07-2)
病院情報局
 DPC全国統計 傷病別統計データ(診断分類: 筋骨格系、傷病名: 椎間板変性、ヘルニア)

治療を希望される患者様

下記電話番号にてMRIを予約してください。

電話番号 03-5694-6211

受付時間 月~金曜日 9:00~17:00  土曜日 9:00~12:00

※上記電話は予約のみになります。治療等のご質問にはお答えできませんので、予めご了承ください。

治療内容に関するお問い合わせはこちらにお願い致します。

またMRI写真をお持ちの方でも、撮影時期、撮影部位の違い、病変の変化等ござい ますので当院で再度撮影する場合がございます。

MRI撮影後診察を致しますが、1時間程お待ちいただく場合がございます。

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