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腰痛治療成績判定基準
慢性腰痛症に対する腰部伸展筋および腰部屈曲筋訓練の効果比較
理学診療(J.Physical Medicine 6(3) : 188〜192. 1995)
  岩井整形外科内科病院 稲波弘彦・野間清邦・田口貞文・水島伸
虎の門病院整形外科 立花新太郎
要旨
  慢性腰痛症の患者58例を封筒法1により2群に分け、体幹伸展筋ないし体幹屈曲筋訓練を行った。 体幹伸展筋群では腰痛疾患治療成績判定基準で平均21.0点から25.3点へ4.3点増加し、改善率は53.4%であった。
 
一方体幹屈曲筋群では平均21.4点から22.9点へ1.5点増加し、改善率は18.4%であった。また体幹屈曲筋訓練後に伸展筋訓練を追加した7例の群では、屈曲筋訓練後の22.1点から伸展筋訓練語25.9点まで増加した。 改善率も51.1%で、伸展筋群とほぼ同じ成績が得られた。  
要旨の説明
  慢性腰痛症の患者様を、MedXを使用した訓練(体幹伸展筋郡)とMedXを使用しない訓練(体幹屈曲筋郡)に分けて経過を観察したところ、前者の改善率は53.4%,後者は18.4%であったという事です。 判定に使用した基準は腰痛疾患治療成績判定基準というもので、下記の表の合計点数を治療前と後で比較するものです。

腰痛疾患治療成績判定基準
 
1. 自覚症状(9点)
A 腰痛に関して
a: まったく腰痛はない 3
b: ときに軽い腰痛がある 2
c: 常に腰痛があるか、あるいはときにかなりの腰痛がある 1
d: 常に激しい腰痛がある 0
B 下肢痛およびしびれに関して
a: まったく下肢痛、しびれがない 3
b: ときに軽い下肢痛、しびれがある 2
c: 常に下肢痛、しびれがあるかあるいはときにかなりの下肢痛がある 1
d: 常に激しい下肢痛、しびれがある 0
C 歩行能力について
a: まったく正常に歩行が可能   3
b: 500m以上歩行が可能であるが疼痛、しびれ、脱力を生じる 2
c: 500m以下の歩行で疼痛、しびれ、脱力を生じ、歩けない 1
d: 100メートル以下の歩行で疼痛、しびれ、脱力を生じ、歩けない 0

2. 他覚所見(6点)
A SLR (tight hamstringを含む)
a: 正常 2
b: 30〜70° 1
c: 30°未満 0
B 知覚
a: 正常 2
b: 軽度の知覚障害を有する 1
c: 明白な知覚障害を有する 0
注1  軽度の知覚障害とは患者自身が認識しない程度のもの
注2  明白な知覚障害とは知覚のいずれかの完全脱出、あるいはこれに近いもので、
   患者自身も明らかに認識しているものをいう
C 筋力
a: 正常 2
b: 軽度の筋力低下 1
c: 明らかな筋力低下 0
注1 被検筋を問わない
注2 軽度の筋力低下とは筋力4程度をさす
注3 明らかな筋力低下とは筋力3以下をさす
注4 他覚所見が両側に認められるときはより障害度の強い側で判定する
 

3. 日常生活動作(14点)
  非常に困難 やや困難 容易
a 寝がえり動作 0 1 2
b 立ち上がり動作 0 1 2
c 洗顔動作 0 1 2
d 中腰姿勢または立位の持続 0 1 2
e 長時間の座位(1時間ぐらい) 0 1 2
f 重量物の挙上または保持 0 1 2
g 歩行 0 1 2

4. 膀胱機能(‐6点)
a: 正常 0
b: 軽度の排尿困難(頻尿、排尿遅延、残尿感) -3
c: 高度の排尿困難(失禁、閉尿) -6
注 尿路疾患による排尿障害を除外する
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