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椎間板ヘルニアはどんな病気?

椎間板ヘルニアはどんな病気なのか、痛みの原因、放っておくとどうなるかなどについて、ご説明します。診断・治療方法についてはこちらをご覧ください。

椎間板ヘルニアはどんな病気ですか?

椎間板のイラスト

椎間板のイラスト

腰骨(こしぼね)は5つの腰椎と1つの仙骨(せんこつ)、そして椎間板というクッションから出来ています。

 この椎間板はアンパンのような構造をしており、外側のパンの部分を繊維輪(せんいりん)と言います。その中に髄核という粘性(ねんせい)のアンコが入っています。これらの後方には脊柱管という管が腰骨の中にあって、ここを神経が通っています。このパンの部分が裂けてアンコが出っ張り、それが後ろにある神経に悪さをして痛みやしびれ、麻痺などを起こすのが椎間板ヘルニアです。

椎間板ヘルニアの痛みの原因はなんですか?

風船実験のイラスト

椎間板ヘルニア風船実験のイラスト

痛みの原因や起こり方がすべて分かっているわけではありません。しかしこれを知ることは、椎間板ヘルニアを治す上でとても重要なことなのです。

 興味深い実験があります。手術の際に、椎間板ヘルニアのあった所に小さな風船を入れておき、麻酔から覚めた後に膨らませると、痛みを起こします。しかし、ヘルニアのなかった神経根の所では患者さんはしびれやだるさを感じますが、痛みは起こらなかったのです。つまり単なる圧迫では、痛みは起こらないのです。

 普通、体の一部分を押しても痛くはないでしょう。しかし、叩いたりしてその部分が赤く腫れ上がると、触っただけでも痛くなります。このようにヘルニアでは単に神経を圧迫しているだけではなく、その部分に炎症が起こって痛くなっているのです。炎症がなくなれば、痛みはひいて、単なるしびれや、だるさだけになることが予想されます。これならば我慢できるでしょう。ですから椎間板ヘルニア治療の主眼は、出っ張ってしまったヘルニアを引っ込めることではなく、その部分の炎症をとることなのです。

椎間板ヘルニアを放っておくとどうなりますか?

放っておいたらヘルニアが治ったイラスト

以前はヘルニアは引っ込まないと考えられていました。しかし、近年MRIで経過を観察していますと、中には出っ張った部分がなくなったり縮んだりする場合もあることがわかってきました。また、手術を受けた患者さんと、受けなかった患者さんを比べた研究報告があります。1年後では手術を受けたほうが良い成績でしたが、4年後にはほとんど差がなくなったというものです。もちろん例外もありますが、数年の間には治ってしまうといえます。

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