手術・治療のご案内

PED(PELD):腰椎椎間板ヘルニアの内視鏡下手術(経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術)
担当医師古閑金子横須賀

内視鏡下手術について

内視鏡下手術は、患者さんのお身体への負担が少ない脊椎の低侵襲手術を代表する治療法です。従来の切開手術では、50~70mm以上の傷口でしたが、内視鏡下手術ではわずか18~20mm弱で済み、入院期間は4~7日程度と短く早期社会復帰が可能です。

「背骨の手術を受けると車椅子になる」という風評をお聞きになったことがあるかもしれませんが、当グループの9,000例を超える患者さんの中で車椅子になった方、お亡くなりになった方は一人もおりません。また、内視鏡下手術に関し、全て映像での記録を行っております。ご希望の方には手術映像をディスクにコピーしてご提供しております。※ 内視鏡内の映像です。

PED(PELD)(経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術)とは

PED(PELD)はPercutaneous Endoscopic Discectomyの略で、直径7mmの微小内視鏡を使用して行う最小侵襲手術です。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の手術方法のひとつで、皮膚切開が小さく、体にやさしい手術方法です。入院期間が短く、早期退院、早期社会復帰が可能な手術です。

 PED(PELD)手術はうつ伏せ、あるいは横向けで行います。全身麻酔を行い、7mm程皮膚を切開します。切開した小さな穴にチューブを設置し内視鏡や専用の手術器具を挿入します。TVモニターを見ながら、手順に従ってヘルニア等を取り除きます。

PED(PELD)に使用する機器

PED(PELD)の手術件数

PED(PELD)の進入方法

PED(PELD)には、インターラミナル法とトランスフォラミナル法と言う2種類の進入方法があります。インターラミナル法はMED法と同じように、背中側から垂直に進入します。トランスフォラミナル法は腰の側方から進入します。

インターラミナル法
インターラミナル法の進入方法
トランスフォラミナル法
トランスフォラミナル法の進入方法
椎間板ヘルニアに対するPED(PELD)が適応とならない場合
  1. 脊柱管狭窄症を合併している方。
  2. 内視鏡を挿入する椎弓間や椎間孔が狭い方。
  3. 経過が長くヘルニアが骨化している方。
  4. 下垂ヘルニアの場合。※ 程度によっては可能なものもございます。

PED(PELD)のメリット・デメリット

メリット
傷痕が目立ちません。(7mm弱)
術後の痛みが軽く、回復も早く、感染の危険性が少なく、呼吸器系の合併症も少ない。
背骨に付いている筋肉を剥がすことが最少。脊柱の安定性を損なうことが非常に少ない。
退院が早く(2~3泊)、日常生活や仕事への復帰が早期に行える。
通常の内視鏡下手術よりも低侵襲です。低侵襲とは患者さんのお身体への負担が少ない治療のことを言います。
当院のPED(PELD)には、健康保険が適用されます。

PED(PELD)の動画紹介(当院医師による手術動画)

従来の手術方法との比較

腰椎椎間板ヘルニアの手術紹介

内視鏡下手術 enSpire法 レーザー治療

手術の種類 術式 麻酔 入院日数 保険適用 有効率
内視鏡下手術 MED 全身麻酔 4~7泊 有り >90% 18~20mm弱
内視鏡下手術 PED
(PELD)
全身麻酔 2~3泊 有り ≒90% 7mm
enSpire法 enSpire 局所 半日~1泊 無し
60万円
70~80% 針穴
レーザー治療 PLDD 局所 半日~1泊 無し
35万円
60~70% 針穴
切開手術 従来法 全身麻酔 3週間程度 有り >90% 50mm~

※ 上記の内容はあくまでも目安になります。予めご了承ください。

筋肉剥離の比較

PED(PELD)法、MED法、従来法の、筋肉剥離の比較です。PED(PELD)法は、MED法よりも筋肉を剥がす事が少ないので、退院が早く(2~3泊)、日常生活への復帰が早期に行えます。

PED(PELD)法
PED(PELD)法の筋肉剥離イメージ
MED法
MED法の筋肉剥離イメージ
従来法
従来法の筋肉剥離イメージ

PED(PELD)の入院から退院までの流れ

手術前日
入院 術前の準備をします。
※ 飲食は夕食まで摂取可能です。
※ 飲水は夜9時迄可能です。
手術当日
準備 注射・点滴などの事前準備を行います。その後、ストレッチャーで手術室へ移動します。
手術 手術を行います。
術後 病室へ戻ります。
※ 飲食・飲水はお腹が動くまで不可。立ち上がったり、歩行は可能です。
術後1~2日
退院
術後1週
軽作業が可能になります。

※ 上記は一般的な予定であり、個人差があります。

PED(PELD)に関するQ&A

Q01

PEDとPELDの違いはなんですか?


回 答

PEDはPercutaneous Endoscopic Discectomyの略で、Percutaneous(経皮的) Endoscopic(内視鏡下) Discectomy(椎間板摘出術)という意味です。
PELDはLumber(腰椎)のLが入っており、腰の手術を指しますが、PEDは腰以外の手術も指します。病院によって表記が異なりますが、Lumberの「L」が入るか、入らないかの違いだけで、術式的には同じ手術方法でございます。

Q02

入院期間はどれくらいですか?


回 答

手術後2~3日で退院される方が多いです。
※ 入院期間は一般的な目安であり、個人差があります。

Q03

保険適用ですか?


回 答

はい。PELDは保険適用でございます。

Q04

進入方法(インターラミナル法、トランスフォラミナル法)の違いを教えてください。


回 答

好発部位によって、進入方法を選択しております。好発部位がL5/S1,L4/5の場合は、インターラミナル法。L1/2,L2/3,L3/4の場合は、トランスフォラミナル法となります。

Q05

椎間板ヘルニアの「L5/S1」や「L4/5」は何の略ですか?


回 答

人の脊椎は、上から頸椎(cervical)、胸椎(thoracic)、腰椎(lumbar)、仙椎(sacrum)、尾椎(coccyx)と骨が連なって構成されています。Lは腰椎、Sは仙骨を表しており、「L5/S1」は腰椎の5番目と仙椎の間、「L4/5」は腰椎の4番目と5番目の間のことを意味しております。

PED(PELD)を受けられた患者さんの声

PED(PELD)を希望の方について

手術までの流れをご一読して頂き、整形外科外来にて古閑副院長金子医師横須賀医師のいずれかの診察をお受けください。

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