首の内視鏡手術
首の内視鏡手術とは
MEDに準じた内視鏡を使用し、頚椎ヘルニアや頚椎症性脊髄症を治療する新しい手術です。高度な技術を要し、特定の病院でしか受けれらない手術です。皮膚切開はわずか18 mmの最小侵襲治療で、従来法では術後の頚椎の変形が長期的に生じる可能性がありますが、内視鏡手術では切開範囲が小さいため可能性が低くなります。また、1週間程度の早期退院が可能です。
対象となる病気
対象となる病気は、症状から大きく分けて2種類あります。症状や問診(年齢など)、神経所見、MRIやCT、頚椎単純X線撮影などの画像診断、神経根ブロックなどの侵襲的検査で診断します。
- 片側の手や首に痛みやしびれがでるもの。
神経根(刺激)症状といい、首のヘルニアが代表的疾患です。 - 両方の手や足に症状がでるもの。
ボタンをかけたり細かい動作がしにくくなったり、歩行障害やしびれがでます。脊髄症といい神経根より、さらに脳に近い脊髄での障害です。頚椎症性脊髄症が代表的疾患です。
神経根症状の症状と手術
神経根症状に対しては神経根が出てくる部分の骨だけを内視鏡でピンポイントで切除します。術前CT(左図)と術後CT(右図)の比較です。矢印の部分の骨に穴が開いて神経の圧迫が解除された状態です。

神経根症状の画像所見です。MRI(左図)、CT(右図)です。矢印の部分に骨の突起が生じて神経を圧迫しています。

脊髄症の症状と手術
頚椎症性脊髄症による脊髄症のMRI画像所見です(下図)。矢印の部分の脊髄が主に変形した骨によって前後から圧迫されて 白く変色しています。

脊髄症に対しては障害されている部分の椎弓を片側からアプローチしてほぼ全て切除します。加えて上下の椎弓も部分的に切除したり黄色靱帯も病変の広がりに合わせて切除します。術前CT(左図)と術後CT(右図)の比較です。〇の部分の骨に大きな穴が開いて脊髄の圧迫が解除された状態です。

【参考映像】NEW!!
古閑比佐志医師による脊髄症の症例解説と椎弓切除術の手技紹介映像です。「手術動画」
首の内視鏡手術の特徴とメリット
- 皮膚切開はわずか18 mm
- 1週間程度の早期退院が可能
- 基本的には術後のカラーの装着が不要
- 体内に異物を残さない=術後感染が少ない
- 従来法では術後の頚椎の変形が長期的に生じる可能性があるが、内視鏡ではその可能性が低い
首の内視鏡手術の一般的予定
| 手術前日 | 入院 術前の準備をします※飲食夕食まで摂取可能 ※飲水は夜9時迄可能です ※糖尿病など合併症のある方は術前に数日間入院していただく場合もございます。 ※レントゲンやMRIにより詳細な情報が得られない場合は、脊髄造影検査目的の入院を数日間していただく場合がございます。 |
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| 手術当日 | 注射・点滴等事前準備をします ストレッチャーで手術室へ移動 手術 病室へ戻ります※飲食・飲水はお腹が動くまで不可 |
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| 術後 | 1日 | 飲食できます ベッドから起き上がれます |
| 2日 | 院内で散歩をすることができます | |
| 4日 ~ 7日 | 退院 | |
| 1~2週 | 軽作業:可 | |
※上記は一般的な予定であり、個人差があります
首の内視鏡手術の課題
- 10年以上の術後の長期成績が不明
- 椎弓切除術に関しては手術範囲に限界がある。現在は上下の椎弓半切除を含め3椎弓の切除が行えるがより広い範囲の切除が必要と考えられる患者さんも多い
- 高度な技術を要し、特定の病院でしか受けれらない












