
ホームページをご覧の皆様、桜が満開の中、2021年度(令和3年)がスタートしました。また一方では、昨年度はCOVID-19の対応に追われた1年間となりました。
当院も協力病院としてコロナ患者さんの受け入れは3床で運用しました。第1波においては手術病床は階を分け、1人1室利用で9床。第2波以降は手術病床を24床で運用しました。
手術2チームとコロナ1チームの3チームはシフト上厳しいでしたが、スタッフの理解と協力を得て何とか乗り切った1年でした。
手術は平均、120件/月、在院日数5.5日と縮小する中、高齢の患者さんも含め面会中止でした。コロナ禍ゆえ患者さんが抱く不安もj熟慮し、病棟と外来・手術室の連携を重視しました。外来説明・OP前訪問、退院指導は家族のお迎えに合わせるなど工夫をしました。アンケートには沢山の感謝の言葉が記載されており、スタッフのモチベーションに繋がったのではと考えています。
コロナチームは、限りなく制約される患者さんの入院環境を支えるために、近隣のコンビ二と連携しお品書きを作成、ナースが買い物代行をし届けました。このような工夫は、患者さんの治療への励みに繋がったようでした。また清掃から始まり、清掃に終わる日々ですが、感染防止対策の重要な看護業務と認識するなど、沢山の気づきを個々の患者さんの看護に活かせた1年だったのではと感じています。
2020年度は離職率が7%で退職理由の殆が夫の転勤関連でした。これらもコロナ禍に影響していると考えられました。また財団では、同居する家族・本人の健康上の理由は特別休暇措置がとられました。「患者・職員・家族を守る」理念に、スタッフは安心して就業できたのではと感謝しています。
今年もコロナとの共生となりますが、昨年度の経験・教訓から得た叡智を生かし、患者さんに必要な看護が提供できる看護師の育成と看護チームの成長に繋がるよう頑張ってまいります。
岩井整形外科内科病院
副院長・看護部長 高嶋 則子