
ホームページをご覧の皆様、桜が満開の中、2023年度(令和5年)がスタートしました。
また一方では3年間に渡る新型コロナウイルスは5月から5類に引き下がりますが、私達にとっての安心は少し遠い気も致します。
当院の手術は関節などもありますが、ほぼ脊椎の低侵襲に特化しています。
昨年は感染防止のため42床(58床中)で稼動しましたが、約1800件の手術を行いました。
3割が2泊3日FESS系の手術で、全体の平均在院日数が6日と短いため対応できました。
外来は遠方含め初回受診で検査・手術決定が円滑に進むよう多部門との連携・調整をし、患者さんの満足に繋がる看護を工夫しています。
手術室は術前訪問含む情報をスタッフ・医師と共有し、1日8件前後の手術を安全で効率の良い手術展開に努めています。
また手術看護認定看護師による術前外来は5類を待ち、スタートを検討しています。
病棟は面会ができませんでしたので、入院時に外来ロビーでお会いするご家族との関わりを大切にしてきました。患者さんの7割が高齢者で、後期高齢者の方も多くいらっしゃいます。
そのため患者さんがご自分の状態を理解し、退院後の生活に予測性や見通しが持てるよう看護してきました。
5月以降、面会の再開は検討されますが、感染防止の視点は今まで以上に、患者さん・ご家族の希望や意思を受け止めた看護を展開していきたいと思います。
患者さんの満足度に関するアンケートでは看護部のみならず診療部含む全部署の職員に対し『親切で温かい対応を受けた。この病院を選んで良かった』と沢山の方からコメントを頂き、私達職員のモチベーションの1つに繋がっています。
当院の看護師の6割が既婚者ですので、産休・育児休暇から順次各セクションに復帰しています。勤務制限のある人と支える人が共に働きやすい職場環境をこれからも重視していきます。
それには看護師一人ひとりが患者さんに必要な看護を考え・実践し、そして一緒に仕事する仲間と自分を大切に考え、サポートしあえる『お互い様』の気持ち・考えが持てる事だと思います。
2023年度も沢山の楽しいこと、難関もあるかと思いますが、当院の看護師はクリニカルラダーⅢ以上の人が沢山いますので心強いです。
そして「社会人基礎力3つの能力と12の能力要素」についても養い、個々・仲間・チームの力を大切に、更なるチャレンジの1年にしたいと思います。
岩井整形外科病院
副院長・看護部長 高嶋 則子