手術・治療のご案内

内視鏡下手術について

内視鏡下手術は、患者さんのお身体への負担が少ない低侵襲手術を代表する治療法です。従来の切開手術は50~70mm以上の傷口でしたが、内視鏡下手術ではわずか18~20mm弱で済み、入院期間は4~7日程度と短く早期社会復帰が可能です。当院では内視鏡下手術に関し、全て映像での記録を行っており、ご希望の方には手術映像をディスクにコピーしてご提供しております。※ 内視鏡内の映像です。

外科的手術には、手術をした部分が感染する(菌が繁殖する)リスクがあります。内視鏡下手術の創部感染率は、内視鏡を用いない切開手術に比べて感染率が顕著に低いことが分かりました。感染率の違いについて、当グループも協力した研究が論文として発表されています。
Risk factors for surgical site infection after lumbar laminectomy and/or discectomy for degenerative diseases in adults: A prospective multicenter surveillance study with registry of 4027 cases

FED(FESS / PED)(Full-Endoscopic Discectomy:完全内視鏡下腰椎椎間板摘出術)とは

FESSとFEDの違い

FESS(フェス)は"Full-Endoscopic Spine Surgery"の略で、日本語にすると「完全内視鏡下脊椎手術」となります。直径7mmの微小内視鏡を使用して行う最小侵襲手術の総称で、皮膚切開が小さく、身体にやさしい手術方法です。
FESSはこれまでPED(Percutaneous Endoscopic Discectomy)と呼ばれていた手術と、使う機器やアプローチの仕方はほぼ同じです。しかし、術者の技術向上により、より多くの部位や疾患に対応可能となりました。

FEDは"Full-Endoscopic Discectomy"の略で、FESSの中でも主に腰椎椎間板ヘルニアに対して行われる手術となります。

FESSの手術件数

FESSの主な対応疾患
  1. 腰椎椎間板ヘルニア
  2. 腰椎外側陥凹狭窄
  3. 腰椎椎間孔狭窄
  4. 頚椎症性神経根症
  5. 頚椎椎間板ヘルニア

これまで、PEDでは「腰の椎間板ヘルニア」しか治療できなかったのに対し、FESSでは腰だけでなく首も治療可能です。さらに、椎間板ヘルニアだけでなく脊柱管狭窄症などの他の脊椎疾患に対する治療も可能となりました。

※ 患者さんの病状はそれぞれ大きく異なっており、一つの病名では説明できないこともございます。自己診断ではなく、医師に診断してもらうことをお勧めします。

FED(FESS / PED)に使用する手術機器

FED(FESS)手術はうつ伏せ、あるいは横向けで行います。全身麻酔を行い、7mm程皮膚を切開します。切開した小さな穴にチューブを設置し内視鏡や専用の手術器具を挿入します。TVモニターを見ながら、手順に従ってヘルニア等を取り除きます。

FESS使用機器
※ 画像をクリックすると拡大されます。

FED(FESS / PED)の進入方法

FED(FESS)には、インターラミナル法、トランスフォラミナル法、ポステロラテラル法の3種類の進入方法があります。インターラミナル法はMED法と同じように、背中側から垂直に進入します。トランスフォラミナル法は腰の側方から進入します。ポステロラテラル法は、インターラミナル法とトランスフォラミナル法の中間の位置から進入します。
ヘルニアや狭窄の発生部位や解剖学的特徴に応じて、最も適した進入方法を選択します。

インターラミナル法
インターラミナル法の進入方法
トランスフォラミナル法
トランスフォラミナル法の進入方法
ポステロラテラル法
ポステロラテラル法の進入方法

FED(FESS / PED)のメリット

メリット
傷痕が目立ちません。(7mm弱)
術後の痛みが軽く、回復も早く、感染の危険性が少なく、呼吸器系の合併症も少ない。
背骨に付いている筋肉を剥がすことが最少。脊柱の安定性を損なうことが非常に少ない。
退院が早く(2~3泊)、日常生活や仕事への復帰が早期に行える。
通常の内視鏡下手術よりも低侵襲です。低侵襲とは患者さんのお身体への負担が少ない治療のことを言います。
当院のFED(FESS)には、健康保険が適用されます。
デメリット
術者に高度な技術が求められるため、実施可能な医師が少ない。

FED(FESS / PED)の動画紹介(当院医師による手術動画)

症例:腰椎椎間板ヘルニア
症例:腰椎椎間板ヘルニア
症例:腰椎椎間板ヘルニア
症例:腰椎椎間板ヘルニア

他の手術方法との比較

腰椎椎間板ヘルニアの手術紹介
手術の種類 術式 麻酔 入院日数 保険適用 有効率
内視鏡下手術 MED 全身麻酔 4~7泊 有り >90% 18~20mm弱
内視鏡下手術 FED 全身麻酔 2~3泊 有り ≒90% 7mm
レーザー治療 PLDD 局所 半日~1泊 無し
35万円
60~70% 針穴
椎間板内酵素
注入療法
ヘルニコア 局所 半日~1泊 有り 60~70% 針穴
切開手術 従来法 全身麻酔 3週間程度 有り >90% 50mm~

※ 上記の内容はあくまでも目安になります。予めご了承ください。

筋肉剥離の比較

FED(FESS)法、MED法、従来法の、筋肉剥離の比較です。FED(FESS)法は、MED法よりも筋肉を剥がす事が少ないので、退院が早く(2~3泊)、日常生活への復帰が早期に行えます。

FED(FESS)法
PED(PELD)法の筋肉剥離イメージ
MED法
MED法の筋肉剥離イメージ
従来法
従来法の筋肉剥離イメージ

FED(FESS / PED)の入院から退院までの流れ

手術前日
入院 術前の準備をします。
※ 飲食は夕食まで摂取可能です。
※ 飲水は夜9時迄可能です。
手術当日
準備 注射・点滴などの事前準備を行います。その後、ストレッチャーで手術室へ移動します。
手術 手術を行います。
術後 病室へ戻ります。
※ 飲食・飲水はお腹が動くまで不可。立ち上がったり、歩行は可能です。
術後1~2日
退院
術後1週
軽作業が可能になります。

※ 上記は一般的な予定であり、個人差があります。

FED(FESS / PED)に関するQ&A

Q01

FESSとPEDの違いはなんですか?


回 答

FESSは"Full-Endoscopic Spine Surgery"の略で、日本語にすると「完全内視鏡下脊椎手術」となります。 PEDは"Percutaneous Endoscopic Discectomy"の略で、日本語にすると「経皮的内視鏡下椎間板摘出術」となります。
FESSとPEDは、どちらも直径7mmの微小内視鏡を使用する手術で、手術手技やアプローチの仕方はほぼ同じです。しかし、PEDでは「腰の椎間板ヘルニア」しか治療できなかったのに対し、FESSでは腰だけでなく首も治療可能です。さらに、椎間板ヘルニアだけでなく脊柱管狭窄症などの他の脊椎疾患に対する治療も可能となりました。

Q02

入院期間はどれくらいですか?


回 答

手術後2~3日で退院される方が多いです。
※ 入院期間は一般的な目安であり、個人差があります。

Q03

保険適用ですか?


回 答

はい。当院でのFESS手術は保険適用でございます。

Q04

進入方法(インターラミナル法、トランスフォラミナル法、ポステロラテラル法)の違いを教えてください。


回 答

好発部位によって、進入方法を選択しております。好発部位がL5/S1,L4/5の場合は、インターラミナル法。L1/2,L2/3,L3/4の場合は、トランスフォラミナル法。椎間孔や外側ヘルニア、L5/S1のヘルニアにはポステロラテラル法が適しております。

Q05

椎間板ヘルニアの「L5/S1」や「L4/5」は何の略ですか?


回 答

人の脊椎は、上から頸椎(cervical)、胸椎(thoracic)、腰椎(lumbar)、仙椎(sacrum)、尾椎(coccyx)と骨が連なって構成されています。Lは腰椎、Sは仙骨を表しており、「L5/S1」は腰椎の5番目と仙椎の間、「L4/5」は腰椎の4番目と5番目の間のことを意味しております。

FED(FESS / PED)を受けられた患者さんの声

当グループではホームページでの「患者さんの声」掲載を中止致しましたが、ご希望の方にはメールまたは郵送にて送付するサービスを行っております。詳細は「患者さんの声」ページをご覧ください。

「患者さんの声」ページへ移動する

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手術までの流れをご一読して頂き、古閑医師岩井医師横須賀医師石橋医師金子医師のいずれかの診察をお受けください。
なお、古閑医師は 岩井FESSクリニックでのみ診察を行っております。

  • 岩井グループ
    施設紹介

当グループは東京都江戸川区と品川区に病院が御座います。
腰や首の治療は両病院、スポーツによるケガの治療は稲波脊椎・関節病院で行っております。

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