内視鏡下手術は、患者さんのお身体への負担が少ない低侵襲手術を代表する治療法です。従来の切開手術は50~70mm以上の傷口でしたが、内視鏡下手術ではわずか10~20mm程度で済み、入院期間は3~10日程度と短く早期社会復帰が可能です。当院では内視鏡下手術に関し、全て映像での記録を行っており、ご希望の方には手術映像をディスクにコピーしてご提供しております。※ 内視鏡内の映像です。
外科的手術には、手術をした部分が感染する(菌が繁殖する)リスクがあります。内視鏡下手術の創部感染率は、内視鏡を用いない切開手術に比べて感染率が顕著に低いことが分かりました。感染率の違いについて、当グループも協力した研究が論文として発表されています。
Risk factors for surgical site infection after lumbar laminectomy and/or discectomy for degenerative diseases in adults: A prospective multicenter surveillance study with registry of 4027 cases
腰部脊柱管狭窄症の手術紹介
手術の種類 |
術式 |
麻酔 |
入院日数 |
保険適用 |
創 |
内視鏡下手術 |
MEL |
全身麻酔 |
4~6日 |
有り |
18~20mm × 1箇所 |
内視鏡下手術 |
FEL |
全身麻酔 |
3~4日 |
有り |
8~10mm × 1箇所 |
内視鏡下手術 (固定術) |
ME-PLIF/TLIF |
全身麻酔 |
8~10日 |
有り |
18mm × 1箇所 12mm × 4箇所 |
内視鏡下手術 (固定術) |
XLIF |
全身麻酔 |
8~10日 |
有り |
30mm × 1箇所 12mm × 4箇所 |
切開手術 |
従来法 |
全身麻酔 |
3週間程度 |
有り |
120mm~150mm × 1箇所 |
※ 上記はあくまでも目安です。術前の状態や術後経過、入院日によって個人差があります。
筋肉剥離の比較
ME・PLIF法(下左図)と従来法(下右図)での筋肉剥離の比較です。ME・PLIF法では、筋肉を剥がす事が非常に少ないので、出血も少なくて済みます。また、化膿する事も少ないと考えられます。
ME・PLIF法
従来法
ME・PLIF法
ME・PLIFでの創はRod挿入用10mm、椎弓根スクリュー用16mm、内視鏡18mmです。
※ 従来法の固定術で時々見受けられる「腰が重くて、鉄板が入った様だ。」というような術後の症状も、この手術方法では滅多にありません。
当グループではホームページでの「患者さんの声」掲載を中止致しましたが、ご希望の方にはメールまたは郵送にて送付するサービスを行っております。詳細は「患者さんの声」ページをご覧ください。
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